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Implant

インプラント

義歯(入れ歯)・ブリッジ・インプラントの比較

歯を失った場合、補う方法としては今現在3種類が存在します。それぞれの利点欠点を下記に解説します。

①義歯(入れ歯)

インプラントが骨を支えにして噛めるようになる治療に対して、歯肉の粘膜を支えに噛めるように治療する方法が義歯(入れ歯)です。従来から使用されてきた方法ですのでご存知の方も多いと思われます。1本から数本の歯を失った場合の部分的な入れ歯を局部床義歯、全ての歯を失った場合は総義歯と呼びます。
局部床義歯の場合は、残存する歯と粘膜で支えますが、噛む力は想像以上に強いため、支える歯にかかる負荷が残存歯の数に対して比例的に増大します。
以下のデメリットもありますが、噛み合わせを整え、口腔関連の筋肉の動きを再現する術式を行うことで、満足していただける場合が多いです。

メリット:外科処置を必要としない、安価である、外せるため清掃管理が簡単
デメリット:不快感(粘膜や残存歯の痛み、落ちてくる、食物の温度を感じにくい、異物感など)が強いなど


(図説)総義歯の一例。仮の義歯を用いて、審美性、噛み合わせ、粘膜や筋肉の動きを内面に記録していく方法を用いることで患者満足を得られることが多い。(あくまで個人的な感想であり、顎底の状態や顎関節の状態によって個人差があります)


仮義歯   ¥220,000
本義歯   ¥550,000

②ブリッジ

ブリッジとは英語で『Bridge』と橋を意味します。両臨在の歯を一回り小さく削り込んで、金属やジルコニアの強度のある冠で橋渡しを行い欠損部を補う方法です。外科処置を行うことなく歯が復活できるという点では、患者さんへの負担が少ない方法と言えます。近年では、欠損部上の歯の基底面を卵型に製作し、歯茎の中にわずかに押し込む方法(オベイド型ポンティック)を行うことで、物がつまりにくい審美的な回復も可能になっております。Bjarni E Pjetursson(下記論文1)らの報告によると、ブリッジを行った場合の10年後の生存率(Survival rate)は、欠損部が支持する歯の中間にある場合で89.2%、欠損部が支持する歯の外側にある場合(カンティレバー)で80.3%となっており、カンティレバーでは、インプラントを単冠で行った場合の89.4%と比較して劣ります。ただし、日本人を対象とした矢谷らの報告で、(下記論文2)両隣の支持する歯がすでに失活歯(神経を取った歯)であった場合の生存率は半減するという報告(20年で50%前後の生存率)もあり、(神経が無い歯は、歯根破折を生じやすいためと思われます)慎重な判断が必要です。また、削ってしまった歯は二度と戻らないため、隙間から中が虫歯になる(二次う蝕)といったトラブルが生じないように、精密な歯の土台の形成や型取りを徹底しなければなりません。


論文1;Comparison of survival and complication rates of tooth-supported fixed dental prostheses (FDPs) and implant-supported FDPs and single crowns (SCs) ; Bjarni E Pjetursson at al
論文2;補綴装置失敗のリスクファクターに関する文献的レビュー;矢谷博文


メリット:外科処置を必要としない、安価である、違和感が少ない
デメリット:隣の歯を削らなければならない、2本以上欠損がある場合や隣の歯に神経が無い場合は予後が悪い、フロスが通せないなど


(図説)両隣の歯を冠が被せられるように、一回り小さくし欠損部を橋渡しする。本症例は奥から3番目が欠損で、奥から2番目と4番目の歯を利用して、欠損部歯茎上にブリッジが装着されている。基底面を卵型にして歯茎を押すことで、食物が詰まりにくくなり審美性も得られる。(この手技は長期的にも確立された方法)


ブリッジ ¥198,000
(1本あたりの費用)×ブリッジの歯の本数

③インプラント

骨内に埋め込んだグレードⅡ〜Ⅳの純度のチタンが、骨との結合がなされることを利用した方法で、骨上に植立されるため、両隣の歯を傷つけることなく歯を再構築できます。多数歯の欠損にも対応できますが、インプラント植立部位の骨がない場合は、骨増大術(GBR)や上顎洞底挙上術(サイナスフロアエレベーション)などの併用が必要となります。また前歯では審美性が重要ですが、もともと骨が薄い場所であり、治療難易度が高くなります。Bjarni E Pjetursson(下記論文)らの報告によると、インプラント治療単体での生存率(Suevival rate)は5年後で94.5%、10年後で89.4%となっております。(論文によってパーセンテージに違いがあります)これらを考えても、インプラントは上手くいければ『20年、30年と使うことができるもの』と考えても良いですが、そのためには自分でしっかり歯磨きをすることと、インプラントに大きな力がかからないような配慮(歯軋り、食いしばりなど)、定期的に歯科に通ってメンテナンスしてもらうことが条件となるでしょう。また、インプラント治療によって天然の歯のように噛めるなどを達成できるようになりましたが、最も優れた恩恵は他の残存歯を守ってくれることにあります。


メリット:臨在する歯を傷つける必要がない、咬合力を分散できる、違和感が少ない
デメリット:高価である、外科処置を伴う、全身疾患によっては行えない、メンテナンスが重要


(図説)矯正治療によって歯列と噛み合わせを整え、欠損部をインプラントにて回復した一例。患者さんから見て右上2番目3番目のインプラント部には、骨増大術(GBR;Guided bone regeneration)と結合組織移植術(CTG;Connective Tissue Graft)を併用。左上1番目は、抜歯と同時にインプラントを埋め込み(抜歯後即時埋入)、同時に歯層堤保存術(Ridge preservation)を行っている。


インプラント一次手術   ¥343,200
アバットメント   ¥92,400
上部構造(全て1本につき)   ¥198,000
GBR(1ブロック)   ¥165,000~
Ridge preservation   ¥165,000

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